青葉の放言

大学生の戯言を綴っています。身の回りの出来事から政治・社会問題に至るまで雑多なことを書き連ねております。

実はドナルド・トランプが一番「マトモ」かもしれない②

1.インディアナの結果を受けて

(1)結果からわかること

  大方の予想通り、トランプ氏がインディアナ州の予備選で圧勝し、共和党の指名獲得を確実にしました。さらに、2番手でトランプ氏を追いかけていたクルーズ氏が撤退を表明しました。残るは穏健派のケーシック氏ただ一人となりましたが、ケーシック氏にも勢いはほとんどありません。これ以降の予備選は、事実上の消化試合となってしまうのかもしれません。

(2)「トランプ大統領」をさぐる

  「トランプ大統領」の可能性については、様々な憶測がなされています。個人的にも本選の状況までは詳しく把握していません。ただ、現時点でわかっていることが2点あります。1点目は、本選は「トランプvsクリントン」の構図になるということ、2点目は、両者とも支持基盤が固まっていないことです。

 「トランプvsクリントン」ならクリントンが圧倒的優位だ、というのが数か月前までの通説でした。しかし、2日に民間の調査会社ラスムッセンが発表した世論調査によると、全米支持率はトランプ氏が41%、クリントン氏が39%という結果となっており、大接戦となりそうです。本選の詳細についてはまた後日書いていくことにしますが、 昨日も記した通り非常に先の読めない選挙になることは間違いありません。

 前振りが長くなってしまいましたが、トランプ氏が支持を集める理由を以下で分析したいと思います。

 

2.「マトモ」なトランプ

 なぜ泡沫候補だったトランプ氏が、大統領の座に手が届きそうなところまでこれたのか。それは「トランプ氏が一番マトモだったから」というのが私の見解です。細かな政策論やアメリカ政治の歴史的背景などは、プロのジャーナリストや学者の方々に任せるとして、トランプ政策の背景から彼の「マトモさ」を分析してみたいのです。

(1)トランプはヤバい奴だ!と語る人たち

①誰にとってヤバいのか

 トランプ氏は、現代の日本の若者が使うところの「ヤバい奴」として語られることが多いです。トランプ氏演説の代名詞「We need a wall!」も、「日本の核武装容認」発言も、日米のメディアは常に否定的な論調で報じてきました。

 ここで注意しなければならないのは、誰にとって「ヤバい」のかということです。これまで、アメリカの議会の中からは「ありえない」との声がたくさんあがってきましたし、同時にメディアもトランプを徹底的に非難してきました。特に、左寄りのハフィントン・ポストにいたっては、トランプの話題をエンタメ欄で報じてきたほどです。日本のメディアはアメリカメディアの報道内容をそっくりそのまま報道するので、日本国内においても「ヤバい奴」とのレッテルが張られています。つまり、莫大な既得権益を抱える人々、いわゆるエスタブリッシュメントの人々(議会やメディア)がトランプを毛嫌いしているのです。

②何がヤバいのか

 彼らはトランプ政策の何を「ヤバい」と言っているのでしょうか。考えてみましょう。

 「We need a wall!」とは、メキシコ不法移民の排斥を目指すスローガンのような言葉です。また、トランプ氏はテロ排斥のためにイスラームの人々をアメリカから一定期間追放する、という趣旨の発言もしています。その他にも、日本の核武装容認、在日米軍の撤退、TPP反対、等が「ヤバい」政策として日本のメディアでも大きく取り上げられてきました。

 しかし、この「ヤバい」政策には「マトモ」なストーリーがあるのです。それを知らないまま、トランプ現象を目の前に「アメリカはおかしくなっちまった」と語るのはあまりに短絡的です。

 

「実はドナルド・トランプが一番「マトモ」かもしれない③」へ続く