青葉の放言

大学生の戯言を綴っています。身の回りの出来事から政治・社会問題に至るまで雑多なことを書き連ねております。

月9「ラヴソング」は面白くない?②

 昨日は、月9ドラマ「ラヴソング」がマズい状況にあることを、データを参考にしながら確認しました。その原因の一つとして「月9」というブランドそのものについて考えてみました。( 月9 「ラブソング」は面白くない?① - 青葉の放言 )

 今日は、ラヴソング不振の要因としてさらに3点挙げ、それぞれについて検討してみたいと思います。(ここまで本記事に記載しています。)加えて、続けてアップする③では、月9「ラヴソング」がドラマ史に与えるプラスの面について、音楽的・社会的な面から、考えていきたいと思います。

 

問題点② キャスティングの危うさ

  実のところ、私は放送前からこのドラマに相当程度注目してきました。というのも、私は福山雅治のファンであり、『ガリレオ』以来のドラマ主演ということで、非常に期待していたからです。

 そんな中で発表されたのは、実年齢「27歳差」の恋愛ドラマであるということでした。フジ系列のワイドショーなどでは、同時に発表された「藤原さくらがヒロインに抜擢」とあわせて大きく取り上げられましたが、正直ネット上での反応はあまり芳しくありませんでした。

 また、年齢差に加え、藤原さくらという、無名で、かつ福山と同じアミューズの人間がヒロインを務めることに対しての批判も目立ちました。2月末に下記のような記事がたくさん書かれていることから、決してそれは言いがかりなどではなく、実際の視聴者の声であったということでしょう。個人的にも、年相応の有名女優(アラフォー女優)との恋愛ドラマになるだろう、と勝手に想像していたので、戸惑ったのを覚えています。( 福山雅治主演の月9新ドラマ 27歳差の恋愛という設定が波紋 - ライブドアニュース )

 ここで考えなければならないのは、なぜこのキャスティングは受け入れられなかったかということです。簡単に言えば、ねじれていたから、ということではないかと思います。1月期の『いつ恋』で若者層に焦点を当てていながら視聴率が伸びなかった、だったら、藤原さくら・菅田将輝で若者視聴率は維持しつつ、福山雅治で視聴者層の拡大を狙おうじゃないか。そんな意図が透けて見えるキャスティングでした。

 私はこの方針自体を否定するつもりはありません。その方針にもかかわらず、宣伝は「福山雅治主演」で行われたことが問題だと思うのです。当然、若者世代の関心は「有村架純高良健吾」に比べれば大きく減ります。若者の需要にこたえられるだけのポテンシャルが藤原さくらにあるかと言われれば、女優未経験の人間にそれを求めるのは酷というものでしょう。こうして、キャスティング報道の段階で、一定数の若者は視聴しないことを決めてしまったのではないかと思います。

問題点③ 福山雅治のブランド低下は否めない

 とはいえ、ヒットメーカー福山雅治です。現代ドラマの主な視聴者である40~50代の層は、彼の支持層とも一致するはずです。実際に、昨日の投稿の中で挙げた関連記事では、40~50代の満足度は決して低くありませんでした。

 ではなぜ、中年層は『ラヴソング』を見ていないのでしょうか。データを見てみると、男性の満足度の方が高くなっている、という点に注目せざるを得ません。福山雅治といえば女性からの絶大な人気が売りですが、そのイメージと矛盾する形のデータが出ているのです。

 そう考えると、やはり結婚の影響を考慮せずにはいられません。昨年9月、吹石一恵との電撃結婚が大きな話題となりました。結婚後初のドラマが27歳年下とのラブソングだと知った時、福山雅治ファンの女性たちはそこに楽しさ・面白さを見出せるでしょうか。非常に疑わしいと思います。タレントイメージランキングのランクダウンなど、諸々データが上がってくる中では、「福山雅治」というブランドの力が低下を始めているという指摘も否定できない状況にあります。

問題点④ プロモーションの完全なミス

 それでもなお、問題点の①から③までは、まだ何とか跳ね返せたと思うのです。内容それ自体とは関係がありませんから。

 個人的な感覚としては、プロモーションの失敗こそが、この低視聴率の最大の要因だと考えています。具体的に言えば、最大の失敗とは、「吃音症」というテーマを隠し続けていたことです。「ヒューマン・ラブストーリー」の「ヒューマン」の部分をあまりに隠しすぎてしまった。「ヒューマン」の部分にこそ、このドラマの醍醐味が存在しているというのに(詳しくは③に記載)。それが最大の失敗だと思うのです。しかもそれは、二重の意味で間違っていたと私は考えています。

 まずは一点目。観るかどうか迷っていた人々に対するアプローチの失敗です。キャスティング発表の時点で、「あ、年の差ラブストーリーか」と思った人は多かったはずですし、前述の通り、その設定に対してマイナスイメージを抱く人も少なからずいたはずです。それを否定することもなく、仲良くギターで生演奏したりするものだから、当然マイナスイメージは変化することもなかったのでしょう。

 次に二点目。第一話を見た人々に対するアプローチの失敗です。「福山雅治だから」という理由で見た人以外は、すなわち、「年の差ラブストーリー」を期待して初回放送を見た人々は、第一話の内容に戸惑っただろうと思います。端的に言えば、あまりに重い。吃音症に苦しむ藤原さくらと、やさぐれた福山雅治。ベタなラブストーリーはどこにも存在しませんでした。満足度があまり上がらなかったのも、そういうことでしょう。

長々とけなしたその先に

 2000字近く用いて、ドラマ『ラヴソング』の不振の原因を突き詰めてきました。特別な思いをもってドラマを見ている方にとっては、この記事は不快極まりないものであると思います。お詫びします。

 ただ、けなして終わるつもりはありません。まだ続きます。『ラヴソング』の醍醐味を、普通の感覚でぼーっと見ているひとりの視聴者として、綴っていくことにしようと思います。

 

(月9「ラヴソング」は面白くない?③」へ続く)